照度計算のやり方・基礎から実務活用まで徹底解説【3分でわかる設備の計算書】

パソコン作業や読書、ものづくりの現場など、私たちの生活や仕事のあらゆる場面で「照明」は欠かせません。

特に、作業効率や快適さ、そして健康を左右するのが「照度(明るさ)」です。

照度が足りないと目が疲れやすくなり、逆に明るすぎても集中力が落ちたり、体調不良の原因になることも。

オフィスや教室、工場、家庭のリビングなど、用途やシーンごとに最適な照度を知り、正しく計算・設計することは、快適な空間づくりの第一歩です。

この記事では、照度の基礎知識から実際の計算方法、実務で役立つポイントまで、初心者の方にも分かりやすく解説します。

結論

照度計算は「ルーメン法」と「点光源式」を押さえればOK!

照度計算は、基本式さえ押さえれば誰でも簡単にできます。

部屋の用途や広さに合わせて、照明器具の数や配置を決めるのがポイント。

実務でも資格勉強でも必須の知識なので、ぜひマスターしましょう!

電気設備に関する、より詳細な解説はおすすめの設備書籍をご参照ください。

目次

そもそも照度って何?

照度(Illuminance)は、ある面に当たる光の明るさを表す物理量です。単位は「ルクス(lx)」。

1ルクス=1平方メートルの面に1ルーメン(lm)の光束が均等に当たる明るさ

パソコン作業や読書、工場作業など、用途によって必要な照度は異なります。

照度計算の基本式

点光源からの照度(直下照度)

点光源からの照度の計算式

E = I / r^2

計算式の凡例

E:照度(lx)
I:光度(cd, カンデラ)
r:光源から面までの距離(m)

室内照明の照度計算(ルーメン法)

点光源からの照度の計算式

E = (F × UF × MF) / A

計算式の凡例

E:照度(lx)
F:光源の全光束(lm, ルーメン)
UF:利用率(Unit Factor, 室の形や反射率による補正値)
MF:保守率(Maintenance Factor, 汚れや経年劣化による補正値)
A:照らす面積(m²)

【実例】LED照明で部屋の照度を計算してみよう

条件
LED照明1台の全光束:3000lm 部屋の面積:20m² 利用率:0.6 保守率:0.8 照明器具の台数:4台

計算結果
E = (3000 × 4 × 0.6 × 0.8) / 20 = 5760 / 20 = 288 lx

→ この部屋の照度は288lxとなります。

実務で役立つ!照度の目安とポイント

各用途に応じた各照度の目安は以下の通りです。

用途推奨照度(lx)
事務所300~500
教室500
工場1000
リビング150~300
読書・勉強500
  • 利用率や保守率は、照明メーカーのカタログやJIS規格で確認しましょう。
  • 複数の照明器具がある場合は、それぞれの照度を合算します。
  • 必要な明るさは作業内容や年齢によっても変わります。

まとめ

本記事では電気設備の照度の計算方法について解説しました。

結論

照度計算は「ルーメン法」と「点光源式」を押さえればOK!

  • 照度は「面の明るさ」を示す指標で、ルクス(lx)で表します。
  • 基本式は「点光源」なら E = I / r^2、「室全体」ならルーメン法 E = (F × UF × MF) / A。
  • 実際の計画では、利用率・保守率・反射率なども考慮しましょう。

本記事は簡単に計算方法をまとめています。
以下の書籍により詳しい内容が記載されています。
持っていない方は購入をおススメします。

資格関連の記事もあります。ぜひチェックしてください!

以上、照度計算のやり方・基礎から実務活用まで徹底解説【3分でわかる設備の計算書】でした。

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