給湯設備の膨張タンクはどう計画したらいいんだ?
膨張タンク計算はどうすればよいかわからない…
膨張タンクの選定方法について教えて!
今回はこんな疑問にお答えします。
3分でわかる設備の計画では、建築設備に関する計画について、3分で理解できる簡単な解説を行います。
膨張タンクには密閉式と開放式があります。
本記事では給湯設備の密閉式膨張タンク選定について解説します。
膨張タンクは、給湯設備の全水量に対する湯の膨張量に基づき選定します。
膨張タンク選定の方法
密閉式膨張タンクは膨張タンクは、給湯設備の全水量に対する湯の膨張量に基づき選定します。
密閉式膨張タンクの容量計算
密閉式膨張タンクの容量は次式から求めます。
湯の膨張量は簡易算定法として「給湯設備の全水量」の5%を目安とすることも可能です。
膨張タンク容量の計算式
Q = K × (p1 / p2 – 1) × Qa
V = Q / (P0 / P1 – P0 / P2)
計算式の凡例
V:膨張タンクの容量[L]
Q:湯の膨張量[L]
K:余裕係数[-](=1.5~2.5)
p1:水の密度[kg/L](5℃:0.99999kg/L)
p2:湯の密度[kg/L](60℃:0.98336kg/L)
Qa:給湯設備の全水量[L]
P0:膨張タンクの初期封入絶対圧力[kPa]
P1:膨張タンク位置の加熱前絶対圧力[kPa]
P2:給湯設備の許容圧力[kPa]
計算例
条件
余裕率:1.5
給水温度:5℃
給湯温度:60℃
給湯設備の全水量:1000L
膨張タンクの初期封入絶対圧力:200kPa
膨張タンク位置の加熱前絶対圧力:200kPa
給湯設備の許容圧力:300kPa
計算結果
Q = 1.5 × (0.99999 / 0.98336 – 1) × 1000 ≒ 30L
V = 30 / (200 / 200 – 200 / 300) ≒ 90L
膨張タンク容量: 90L
まとめ
本記事では給湯設備の密閉式膨張タンク選定について解説しました。
膨張タンクは、給湯設備の全水量に対する湯の膨張量に基づき選定します。
本記事は簡単に計算方法をまとめています。
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本記事が皆さんの実務や資格勉強の参考になれば幸いです。
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以上、給湯設備の循環ポンプ選定について解説【3分でわかる設備の計画】でした。
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