実務で使えるおすすめの建築設備系書籍6選について解説

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質問・疑問

建築設備系書籍はどれを買えばいいんだろう。
どれも似たような感じで分からない…
おすすめの書籍を教えて!

今回はこんな疑問にお答えします。
本記事では、私が設備設計業務に携わる中で、よく使用してきた建築設備系書籍について解説します。
設備設計に関わらず、建築設備系全般の参考になります。

この6冊は実務で使用頻度が高い書籍です。
これら書籍があれば実務で必要となる建築設備の情報は得られます。
状況、職種や役職によって追加情報は必要となりますのでご了承ください。

ではそれぞれの書籍について解説していきます。

目次

実務の知識

実務の知識

1冊目は「実務の知識」です。
1冊とひとまとめにしていますが、「給排水衛生設備計画設計の実務の知識」、「空気調和設備計画設計の実務の知識」、「空気調和・衛生設備の知識」の3冊があります。
建築設備の計算、計画など全般的な情報が得られます。
建築設備系書籍として最初にこの書籍を購入することをおすすめします。

給排水衛生/空気調和設備計画設計の実務の知識

「給排水衛生設備計画設計の実務の知識」、「空気調和設備計画設計の実務の知識」はその名の通り、設備計画・設計の実務レベルの情報が得られます。
各種計算方法とその計算例や各設備計画の留意点などが記載されています。
設備計画と計算の考え方がよくまとまっていますので、設備設計者や設備施工者におすすめの書籍です。

空気調和・衛生設備の知識

「給排水衛生/空気調和設備計画設計の実務の知識」に対して、「空気調和・衛生設備の知識」はより建築設備全般の基本事項がまとめられています。
空気調和設備と給排水衛生設備、さらに関連する電気設備まで、基本事項を広く網羅しています。
学生や新人設備職員など、これから実務を始められる方に向けて書かれた実務入門書です。
こちらの書籍は設計者はもちろん、その他建築設備系職員全般におすすめの書籍です。

建築設備設計基準

建築設備設計基準

2冊目は「建築設備設計基準」です。
内容的に一番おすすめする書籍がこの「建築設備設計基準」です。
建築設備設計における計算方法などがすべて載っている書籍になります。

公共建築協会、 国土交通省大臣官房官庁営繕部設備・環境課が監修しています。
そのため設計の計算根拠としても優秀な書籍です。

ただし価格が¥15,400と高価な点がネックとなります。
しかし、「衛生設備」、「空調設備」、「電気設備」、「防災設備」が1冊にまとまっています。
よって内容を加味すると全く高くはありません。
設備設計者はぜひ自身の手元に1冊確保することをおすすめします。

建築設備設計・施工上の運用指針

建築設備設計・施工上の運用指針

3冊目は「建築設備設計・施工上の運用指針」です。
この書籍の特徴は、建築設備に対する法的解釈がわかりやすくまとまっている点です。
換気設備、排煙設備や避雷設備といった建築基準法の条文を図を交えてわかりやすく解説しています。
設計段階・施工段階ともに、この書籍を用いて建築基準法の解釈について確認審査機関と協議することが往々にあります。
建築設備系職員全般におすすめの書籍です。

建築設備手帖

建築設備手帖

4冊目は「建築設備手帖」です。
手のひらサイズのポケット手帖版とA5サイズの大活字版がありますが、おすすめはポケット手帖版です。
この書籍の特徴は、規格、製品仕様や設備情報などさまざまなデータが出先ですぐに確認できる点です。
例えば施主との打合せの場でなにか質問された際に、すぐにこの書籍を確認して回答することができます。
小さいのにもかかわらずさまざまな情報がとてもよくまとめられていますため、日常業務でも使い勝手の良い書籍です。
この書籍は建築設備系以外の営業職の人にもおすすめの書籍です。

建築消防advice

建築消防advice

5冊目は「建築消防advice」です。
この書籍の特徴は、消防設備設置基準はもちろんのこと、消防法全般に関わる法的解釈がわかりやすくまとまっている点です。
消防の解釈で悩んだらとりあえず「建築消防advice」に目を通す、というぐらい定番な書籍です。

過去に消防庁が公式に出した、消防法に関する解釈を示した消防実務質疑応答集も含まれています。
これが消防協議をするうえでとても役立ちます。

建築設備系職員の特に設計者と施工者にはおすすめの書籍です。

消防・建築設備早見帖

消防・建築設備早見帖

6冊目は「消防・建築設備早見帖」です。
この書籍の特徴は、消防法と建築基準法の設備設置基準がポケットサイズの書籍にまとまっている点です。
「建築設備手帖」と同様に出先で、設備の法解釈について確認したいときに便利です。
打合せの際には「建築設備手帖」とセットで持ち歩くと安心です。
この書籍は建築設備系以外の営業職の人にもおすすめの書籍です。

まとめ

本記事では、私が設備設計業務に携わる中で、よく使用する建築設備系書籍について解説しました。

どれも実務で役立つ書籍ですので、ぜひチェックしてください。

簡単な設備計算アプリも作成しています。ぜひチェックしてください。

» 参考:簡単な設備計算アプリまとめ

本記事が皆さんの実務や資格勉強の参考になれば幸いです。

» 参考:建築設備士に合格するためのコツと勉強方法【学科は独学、製図は講習会で合格です】

» 参考:一級建築士試験の資格学校4選について解説【おすすめはスタディングとTACです】

以上、実務で使えるおすすめの建築設備系書籍6選について解説でした。

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