空調設備の必要加湿量って何だ?
必要加湿量はどうやって計算するんだ?
加湿計算の簡単な方法を教えて!
今回はこんな疑問にお答えします。
3分でわかる設備の計算書では、建築設備に関する計算方法について、3分で理解できる簡単な解説を行います。
本記事では空調設備の必要加湿量の計算方法について解説します。
必要加湿量は風量と絶対湿度差で計算しましょう。
加湿計算とは?
室内の温熱環境は、ざっくり温度と湿度で決まります。
熱負荷計算は温度に関する計算に対して、加湿計算は湿度に関する計算というイメージです。
特に暖房時は湿度が低下しますので原則的に必要加湿量を求めるために加湿計算を行います。
熱負荷計算の計算方法について解説【3分でわかる設備の計算書】
必要加湿量の計算の方法
必要加湿量の計算はとてもシンプルで外気負荷計算に計算式は似ています。
必要加湿量の計算式
G = ρ × Q × (x1 – x2)
計算式の凡例
G:必要加湿量[kg/h]
ρ:空気の密度[kg/m3](=1.2[kg/m3])
Q:風量[m3/h]
x1:室内空気の絶対湿度[kg/kg(DA)]
x2:設計用外気の絶対湿度[kg/kg(DA)]
計算例
条件
外気風量:1000m3/h 室内空気の絶対湿度:0.0082kg/kg 設計用外気の絶対湿度:0.0013kg/kg
計算結果
P = 1.2 × 1000 × (0.0082 – 0.0013) ≒ 8.3[kg/h]
まとめ
本記事では空調設備の必要加湿量の計算方法について解説しました。
必要加湿量は風量と絶対湿度差で計算しましょう。
本記事は簡単に計算方法をまとめています。
以下の書籍により詳しい内容が記載されています。
持っていない方は購入をおススメします。
本記事が皆さんの実務や資格勉強の参考になれば幸いです。
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以上、空調設備の必要加湿量の計算方法でした。
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