給湯設備の循環方式はどう計画したらいいんだ?
循環湯量計算はどうすればよいかわからない…
循環ポンプの選定方法について教えて!
今回はこんな疑問にお答えします。
3分でわかる設備の計画では、建築設備に関する計画について、3分で理解できる簡単な解説を行います。
本記事では給湯設備の循環ポンプ選定について解説します。
配管種別・口径に応じた循環湯量と循環水頭から循環ポンプは選定します。
循環ポンプ選定の方法
循環ポンプは配管種別・口径に応じた循環湯量と循環水頭から選定します。
循環湯量計算
循環湯量は次式から求めます。
簡易算定法として「給湯管」で求めた同時使用流量の20%を目安とすることも可能です。
給湯設備の給湯配管選定について解説【3分でわかる設備の計画】
循環湯量の計算式
W = 0.86 × Q × l × (th – tr)/Δt
Q = K2 × Qh
計算式の凡例
W:循環湯量[L/h]
Q:主配管の代表管径に対する単位長さ当たりの熱損失[W/(m・℃)]
l:貯湯タンクから最遠の湯栓までの配管長(往復)[m]
th:給湯温度[℃]
tr:配管の周囲温度[℃](≒15[℃])
Δt:給湯と返湯の温度差[℃](≒5[℃])
循環水頭計算
循環水頭は次式から求めます。
循環水頭の計算式
h = r × (l + l’) / 9.81
計算式の凡例
h:循環水頭[m]
r:摩擦抵抗[kPa/m]
l:貯湯タンクから最遠の湯栓までの配管長(往復)[m]
l’:局部抵抗相当長の合計[m](=1.0lとすることができる)
計算例
条件
配管種別:保温ステンレス鋼管
代表管径:50A
給湯温度:60℃
配管長:200m
計算結果
W = 0.86 × 0.41 × 200 × (60 – 15) /5 /60(h→min) ≒ 20L/min
h = 0.08 × (200 + 200) / 9.81 ≒ 5.0m
循環ポンプ: 20L/min×5.0m
まとめ
本記事では給湯設備の循環ポンプ選定について解説しました。
配管種別・口径に応じた循環湯量と循環水頭から循環ポンプは選定します。
本記事は簡単に計算方法をまとめています。
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本記事が皆さんの実務や資格勉強の参考になれば幸いです。
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以上、給湯設備の循環ポンプ選定について解説【3分でわかる設備の計画】でした。
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