給湯設備の給湯配管選定について解説【3分でわかる設備の計算書】

hot-water-supply-pipe
質問・疑問

給湯配管はどう決めたらいいんだ?
返湯管はどうすればよいかわからない…
給湯配管の計算方法について教えて!

今回はこんな疑問にお答えします。
3分でわかる設備の計画では、建築設備に関する計画について、3分で理解できる簡単な解説を行います。

より詳細な解説はおすすめの設備書籍をご参照ください。


本記事では給湯設備の給湯配管選定について解説します。

結論

給湯管選定は以下の5ステップで計算を行います。

  1. 給湯単位の集計
  2. 同時使用流量の算出
  3. 給湯温度補正
  4. 給湯送り配管の決定
  5. 給湯返り配管の決定
目次

給湯設備の給湯配管選定

計算は以下のステップで進めていきます。

STEP
給湯単位の集計

以下のリストに基づき、給湯エリアの給湯単位を集計します。

STEP
同時使用流量の算出

STEP1で集計した給湯単位から、以下の同時使用流量線図に基づき同時使用流量を算出します。

STEP
給湯温度補正

STEP2で算出した流量は、給湯温度に応じて補正をかけます。

時間最大予想給湯量・貯湯量の計算式

Q’ = Q × (60 – tc)/(th – tc)

計算式の凡例

Q’:補正後流量[L/min]
Q:線図から求めた流量[L/min]
th:給湯温度[℃]
tc:給水温度[℃](≒5[℃])

STEP
給湯送り配管の決定

配管摩擦抵抗線図(ステンレス鋼管)より給湯送り配管を決定します。
推奨流速以下で決定する方法が一般的です。

STEP
給湯返り配管の決定

返湯管径表に基づき、STEP4で決定した給湯管径に応じた返湯管径を決定します。

計算例

条件
用途:事務所 
衛生器具:洗面器(公共)、掃除流し、シャワー それぞれ40か所
配管種類:ステンレス鋼管 
給湯温度:60℃

計算結果
給湯単位 = 1.0 × 40 + 1.5 × 40 + 3.0 × 40 = 200
同時使用流量 ≒90L/min (同時使用流量線図より)
補正後流量 = 90 × (60 – 5)/(60 – 5)= 90L/min
給湯送り配管 = 40A (配管摩擦抵抗線図より)
給湯返り配管 = 20A (返湯管径表より)

まとめ

本記事では給湯設備の給湯配管選定について解説しました。

結論

給湯管選定は以下の5ステップで計算を行います。

  1. 給湯単位の集計
  2. 同時使用流量の算出
  3. 給湯温度補正
  4. 給湯送り配管の決定
  5. 給湯返り配管の決定

本記事は簡単に計算方法をまとめています。
以下の書籍により詳しい内容が記載されています。
持っていない方は購入をおススメします。

本記事が皆さんの実務や資格勉強の参考になれば幸いです。

» 参考:建築設備士に合格するためのコツと勉強方法【学科は独学、製図は講習会で合格です】

» 参考:一級建築士試験の資格学校4選について解説【おすすめはスタディングとTACです】

» 参考:設備設計一級建築士の修了考査通過に向けた学習方法を解説【過去問を入手しよう】

以上、給湯設備の給湯配管選定について解説でした。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント・質問

コメントする

CAPTCHA


目次