設備設計一級建築士の定期講習を受講し、修了考査に合格した実体験を基に、具体的な対策とコツをご紹介します。
定期講習は3年毎に受講が必要なため、効率的に合格するためのノウハウを共有したいと思います。
- 動画視聴でのテキスト構成把握
- アンダーライン箇所の徹底的な把握
- 効率的なテキスト読み込み
- 適切な時間配分
私自身、初回の受講時は「動画を見ておけば大丈夫だろう」と軽く考えていましたが、実際に受験してみると意外と手強い試験でした。
2回目の受講では、1回目の経験を活かして効率的に準備し、余裕を持って合格できました。
その経験を基に、皆さんが無駄な時間を過ごすことなく合格できるよう、具体的なアドバイスをお伝えします。
定期講習の基本情報
講習の流れと特徴
設備設計一級建築士の定期講習は、従来の集合研修とは異なり、オンラインでの動画視聴と自宅受験が可能なシステムになっています。
講習の流れ
- 動画視聴: いつでも視聴可能(期限あり)
- 修了考査: 自宅受験可能(条件あり)
- 結果発表: 翌月に通知
受験条件と注意点
修了考査は自宅で受験できるのが大きなメリットですが、いくつかの重要な条件があります。
重要な受験条件
試験形式の特徴
試験の基本情報
マルバツ問題ということで「簡単だろう」と思われるかもしれませんが、実際はテキストの内容を正確に把握していないと合格は難しい試験です。
合格のための具体的な準備方法
1. 動画視聴の戦略
動画視聴は「当たり前」ですが、ただ見るだけでは不十分です。
私の経験では、動画視聴中にテキストの構成を理解し、重要な箇所を把握することが合格への第一歩でした。
基本方針
動画視聴中にテキスト全体の構成を把握し、重要な箇所を明確にしておくことが重要です。
具体的な手順
- 動画視聴中にテキストの構成を理解する
- 各章の内容と関連性を把握
- テキスト内でアンダーラインが引かれた箇所全てにチェックを入れる
- 推奨方法: 赤丸程度の小さな印で十分
- 目的: ページを開いた際に一目でアンダーライン箇所が把握できるようにする
2. テキストの読み込み戦略
動画視聴だけでは、テキストの内容をくまなく把握できません。
特に「どこに何が書いてあるか」の把握が重要です。
結構時間がシビアなので該当箇所に迷うと時間が足りなくなる恐れがあります。
私の場合、動画視聴後に一通りテキストを読んだことで、試験中に素早く該当箇所を見つけることができるようになりました。
基本方針
効率的にテキストを読み込み、試験中に素早く該当箇所を見つけられるよう準備することが目標です。
具体的な手順
- 一語一句読む必要はなし: 流し読みで十分
- 目標: 書いてある内容と場所を把握
- 付箋の活用: 出題されている章にすぐ辿り着けるようにする
- わからないところ
- よく知らない内容
- 重要な単元(省エネ法など)きるようにする
例えば「避雷針」について聞かれた場合、すぐに設備関係規定の避雷針設備のページに辿り着ける程度の理解でOKです。
深い知識は不要で、該当箇所を見つけられることが重要です。
3. 付箋の活用について
付箋を効果的に活用することで、試験中に素早く該当箇所を見つけることができます。
ただし、使用については事前に確認が必要です。
基本方針
付箋を効果的に活用することで、試験中に素早く該当箇所を見つけることができます。
注意点
付箋の使用については、事前に確認が必要です。
私の調査では明確な許可・禁止の情報が見つかりませんでした。
具体的な手順
- 各章の重要な単元に付箋を貼る
- 省エネ法など重要な法規制の箇所
- 頻出項目のページ
- 法令集作成と同じ要領でテキストの上下横をすべて利用する
- ページの端に貼って邪魔にならないように
- 必要に応じて簡単なメモを付けるうにする(許容範囲内で)
修了考査の具体的なコツ
出題パターンの分析
実際に2回受験した経験から、出題には明確なパターンがあることがわかりました。
このパターンを理解することで、効率的に準備できます。
出題範囲の特徴
- テキスト内から満遍なく出題
- 各単元から3〜4問ずつ出題される
- バランスの取れた出題構成
出題順序の特徴
- 基本は順番通りの出題
- 一部前後する場合もある
- テキストの構成に沿った出題
最重要ポイント:アンダーライン箇所
私の経験で最も重要な発見は、アンダーラインの部分から出題されるということです。
過去2回の経験では、アンダーライン以外からの出題は基本的にありませんでした。
出題の傾向
- アンダーラインの部分から出題される
- 過去2回の経験では、アンダーライン以外からの出題は基本的にない
- この傾向は非常に重要
問題の特徴と難易度
マルバツ問題の特徴
- ひっかけ要素はない
- 該当箇所に辿り着ければ答えられる
- 複雑な思考は不要
問題の難易度
- 基本的な理解があれば解答可能
- 深い知識は不要
- テキストの内容を正確に把握していれば合格可能
時間配分の戦略
60分という試験時間は、一見余裕があるように感じますが、実際は時間管理が重要です。
私の経験では、以下の時間配分が最も効率的でした。
推奨時間配分(60分)
- 40分: 問題を解く
- 10分: わからない問題の再検討
- 10分: 全体の見直し
重要な注意点
- 決して余裕があるわけではない
- この時間配分でギリギリちょうど良い
- 時間管理が重要
まとめ
設備設計一級建築士定期講習の修了考査は、適切な準備をすれば確実に合格できます。
私の実体験から、以下の4つのポイントが最も重要だと感じました。
- 動画視聴でのテキスト構成把握
- アンダーライン箇所の徹底的な把握
- 効率的なテキスト読み込み
- 適切な時間配分
特に、アンダーライン箇所の重要性は、実際に受験してみて初めて実感できました。
この記事が、これから定期講習を受講される方の参考になれば幸いです。
3年毎に受講が必要な定期講習ですので、効率的に合格して、本来の業務に集中できる時間を確保しましょう。
適切な準備をすれば、決して難しい試験ではありません。
皆さんの合格を心から応援しています。
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