建設業従事者が一級建築士の資格を取得すべき理由5選について解説

質問・疑問

一級建築士の資格は取らないとダメかな?
自分は意匠設計じゃないし、仕事で必要にならないか他の勉強をしようかな。

と一級建築士の資格を取得しようか迷っている方の疑問にお答えします。

結論

建設業界に関わる人全員に一級建築士の取得を強くオススメします。

一級建築士は必ず取得しましょう。

何年かかっても構いません。
これは皆さんの職種に関係なく、建築業界に携わる方全員に共通です。
受験資格がある方は今日から取得に向けた行動を始めましょう。
本記事では一級建築士の取得をおススメする理由をお伝えします。

» 参考:一級建築士試験の資格学校4選について解説【おすすめはスタディングとTACです】

目次

学習を通して建築全体の基礎知識が得られる

基礎知識

一級建築士と聞くと、建築系資格の最高峰というイメージはお持ちではないでしょうか。
私は持っていました。一級建築士を持っている人はすごいなぁって。

しかし一級建築士を取得した今は考えが異なります。
一級建築士の知識は、建築を生業とするのであれば最低限持っているべきものだと考えています

なぜなら一級建築士の試験範囲は「計画」、「環境」、「法規」、「構造」、「施工」の建築業全般です。
加えて実は各分野の基礎的知識範囲に留まります。
例えば意匠設計者にとっては「計画」の内容の大半が、業務における入門的な内容に感じるはずです。

つまり一級建築士の試験勉強を通して、一級建築士の資格を取るついでに、最低限持っているべき建築業全般基礎知識を得られることになります。

仕事の効率が格段に向上する

仕事の効率が格段に向上する

一級建築士の学習で知識を得ますと、仕事の効率が格段に向上します
建築業務はそれぞれ役割を持った技術者同士で調整しながら建物を作っていく仕事です。
よって自分の専門分野以外の基礎知識があると仕事の効率が上がります。

例えば設備設計者が天井内ダクトの納まり検討をしていたとします。
一級建築士の知識があれば、

  • ここは柱から近いから梁貫通はできないな
  • ここはほとんど人が通らないから最悪天井高さを2.1mとしてもらおうかな

といった構造設計者や意匠設計者と円滑に調整できる案を考えられます。
お互いが納得できる案を早めに提示できれば、生産性は上がりますし、仕事は楽になりますよね。

反対に一級建築士の知識がないと、ダクトを柱に貫通させたり、法定高さ未満の天井高さで検討を行う場合があります。
極端な例に聞こえますが、後輩で実際にいました。

これでは不必要な手戻りが発生します。
周りとの調整もうまく行かず残業時間ばかりが増えてしまいますね。

それを避けるためにも、一級建築士の知識は重要になります。

建築業従事者として説得力・信頼性が増す

建築業従事者として説得力・信頼性が増す

一級建築士を持っていると権威性が得られます。
結果、同僚や施主に対する説得力や信頼性が増します。
これは想像が付きやすいかと思います。

同じ内容でも説明する人が資格保有者か否かで、全く説得力が変わってきます。
私の実感としても一級建築士を取る前と後では、お客さんの反応が違いましたね。
これは残念ながら事実です。

見方を変えれば、建築業従事者が資格を保有することで、お客さんとの信頼関係を確保することができます。
お互いにとってこれは大きなメリットです。

転職市場での需要が高まる

転職市場での需要が高まる

一級建築士を持っていると転職にも有利です。
転職サイトを覗いて見てください。
「一級建築士優遇」、「二級建築士以上必須」といった記載をよく見かけます

一級建築士がなくとも転職は十分可能であると思いますが、少なくとも一級建築士さえ持っていれば転職の際に足切りを受けることはないでしょう。

転職時は基本的に肩書と実績で評価されます。
一級建築士であるということが、建築に対する知識を有していることも含め、採用する上で大きな判断材料になります。

構造設計一級建築士、設備設計一級建築士へ繋がる

構造設計一級建築士、設備設計一級建築士

これは構造設計者、設備設計者に限定した話ですが、一級建築士はできる限り早く取得することをお勧めします。

構造設計者、設備設計者にとって重要な資格の1つに構造設計一級建築士、設備設計一級建築士があります。
そしてこれらの受験資格は、一級建築士取得から5年後に得られます。

つまりは一級建築士を持っていないと、永遠に受験資格すら得られなくなります。
これらの資格を持っていないと一定規模以上の設計責任者になることはできません。

構造、設備設計者にとって一級建築士は、実は意匠設計者よりも取得を焦らされる資格と言えます。
一級建築士はできる限り早く取得することをお勧めします。

まとめ

本記事では一級建築士の取得をおススメする理由について解説しました。
その理由は以下の通りです。

おすすめの理由5選

  1. 学習を通して建築全体の基礎知識が得られる
  2. 仕事の効率が格段に向上する
  3. 建築業従事者として説得力・信頼性が増す
  4. 転職市場での需要が高まる
  5. 構造設計一級建築士、設備設計一級建築士へ繋がる


皆さんの職種に関わらず、一級建築士を取得することで多くのメリットが得られます。
何年かかっても構いません。
受験資格がある方は今日から取得に向けた行動を始めましょう。
その他一級建築士に関する記事もまとめていますので、是非チェックしてください。

» 参考:一級建築士試験の資格学校4選について解説【おすすめはスタディングとTACです】

» 参考:設備系技術者が一級建築士の製図試験に合格するための攻略方法3選について解説

以上、建設業従事者が一級建築士の資格を取得すべき理由5選について解説でした。

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