設備設計の新卒募集・求人対象について【4年制大学の建築学科だけではありません】

質問・疑問

設備設計の新卒求人について知りたい
建築設計の建築学科じゃなくてもなれるの?
電気設計と機械設計があるけど新設募集の学科はどこになるの?

今回はこんな疑問にお答えします。

結論

設備設計は、建築学科を含めて5学科以上が新卒募集・求人対象となります。

もうワンステップ踏む必要がありますが、専門学校卒業生もゆくゆく設備設計になることが可能です
設備設計は大きく、電気設備設計と機械設備設計とがあります。

この2つの職業の解説は以下をご参照ください。

設備設計の仕事の流れと業務内容について解説【建設業全体に携われる職業です】

設備設計は業務内容も多岐にわたるため、求人対象の間口が広い業種です。
本記事では設備設計の新卒募集・求人対象の学科について解説します。

これから就職活動を控えている方や将来自分が就く仕事を検討中の皆さんの参考になればと思います。

目次

設備設計の新卒募集・求人対象学科について

設備設計の新卒募集・求人対象学科について

設備設計の新卒募集・求人対象の学科について紹介します。
手っ取り早く、企業の新卒採用ページを見てみましょう。
そこに答えがあります。
募集人数と職種が多いゼネコンがわかりやすいので、例として大成建設の新卒求人サイトを確認してみましょう。
以下の「募集要項」→「対象学部詳細」の欄をクリックしてください。

大成建設採用情報サイト

設備設計の新卒求人は、大きく分けて建築工学系、機械工学系、電気・電子工学系、情報・通信工学系、環境工学系の5学科が対象となります。
これは他社も同様の傾向にあります。
では各学科の求人理由について解説します。

建築工学系

職種

  1. 電気設備設計
  2. 機械設備設計

建築工学系は建築学科や都市工学科等が該当します。
設備設計内定者が最も多いのがこの建築工学系です。
建築工学の知識を有していれば電気設備設計・機械設備設計問わず応募が可能です。
電気工学的な知識がほぼゼロであったとしても、入社後に学んでいけば良いので、電気設備設計で応募しても全く問題はありません。

機械工学系

職種

  1. 機械設備設計

機械工学系は機械工学科、機械制御工学科等が該当します。
機械設備設計は主に建築学や環境工学に基づいて設計しますが、空調機やポンプ等の機器類やその制御を扱いますので、機械工学の知識も生かすことが可能です。
機械設備設計は建築学科卒の人が多いですが、機械学科卒の人も見かけます。

電気・電子工学系

職種

  1. 電気設備設計

電気・電子工学系は電気工学科、電子工学科等が該当します。
建物に関わる電気設備全般の設計を行いますので、電気・電子工学系の知見を生かすことができます。
電気学科、電子学科等にとって建築業界はかなりマイナーな分野ですが、電気・電子工学系の学生は建築業界でとても需要があります
正直どんな大手でも内定を貰えるんではないか、というぐらい需要がありますのでとてもおススメです。

情報・通信工学系

職種

  1. 電気設備設計

情報・通信工学系は情報通信学科、情報デザイン学科等が該当します。
電気設備設計は建物内のLAN・電話・放送設備等も設計しますので、情報・通信工学系の知識を生かすことができます。

また建設業界の設備設計でキャリアを積むと他業界への転職にも有利に働きます。
最終的に情報・通信系企業への就職を希望する方も、一度は建築の設備設計で経験を積み、その後情報・通信系企業へ転職する、といったキャリア形成が可能です。
私の先輩はこのキャリア形成で、大手スマホ会社に転職しました。

環境工学系

職種

  1. 機械設備設計

環境工学系は環境学科、衛生工学科等が該当します。
機械設備設計は建築を取り巻く環境や省エネルギーに対する計画も行います。
さらに近年はzebといった環境やエネルギーに対する注目がとても高いです
よって環境工学系の知見が求められており、今後も需要は増していきます。

その他工学系

職種

  1. 電気設備設計
  2. 機械設備設計

設備設計はベースに建築学がありますが、その上で多くの工事項目を扱います。
よってどの学科を出ていようとも、働きながら様々なことを学んでいく必要があります。
つまりは工学部であれば、どの学科でも関連性とやる気ががあれば大丈夫です。
ただし結局は企業側の判断によります。
建築業界で興味がある企業があれば、一度人事部に確認を取ることをおススメします

専門学校での求人は少ない

専門学校での求人は少ない

設備設計での求人は基本的に4年制大学・高専専攻科・大学院が主です。
次の例として久米設計の新卒求人サイトを確認してみましょう。

久米設計採用情報サイト

久米設計は4年制大学と大学院のみの採用となっています。
他社で専門学校卒の求人が全くないというわけではないですが、その例は少ないです。

専門学校卒でも設備設計で大手企業に入れます!【建築設備士を取るべし】

設備設計は専門学校での求人が少ない、とネガティブなことを言いましたが大丈夫です。
最終学歴・出身校がどこであろうと、建築設備士の資格を取れば、設備設計で大手企業に転職できます
設備系にとって建築設備士はとても有効な資格なのです。

以下の転職サイトをご確認ください。

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ご確認いただきますと、大手企業はたくさんあります。
そして大半の求人の求める人材が、「建築設備士を有している」とあるのです。
建築設備士は数年の実務経験で受験資格を得ることができます。

建築設備士の資格概要と取得するべき3つの理由【建築設備系は皆取ろう】

そこでまずはいずれかの企業で実務経験を積み、建築設備士を取得後に希望する企業に転職するということが可能です。
現実に資格を取って転職するというケースはとても多いです。

転職の際に重要視されることは、前の会社での実績と本人が有している資格です。
出身校はほとんど関係ないのです。
最初に就職した会社でステップアップしていくキャリアも当然ありです。

設備設計が異業種・他業種へ転職しやすい理由と転職先の4選

それでも資格を取ることで転職という選択肢が増えますので、建築設備士は必ず取得することをおススメします。

意匠設計・構造設計の新卒募集・求人は建築工学系限定

意匠設計・構造設計の新卒募集・求人は建築工学系限定

建築設計には大きく意匠設計、構造設計、設備設計の3つがあります。
ここまで設備設計の求人についてご説明しましたが、比較として意匠設計・構造設計の求人についても触れておきます。
結論から申し上げますと、原則として意匠設計・構造設計は建築工学系しか求人はありません

意匠設計・構造設計は建築学に特化した職種であるため、他からの仕事に対するアプローチがないためです。
しかも建築工学系限定にも関わらず競争率も高いです。
なぜなら大半の建築学科の学生は、意匠系か構造系の研究室に所属するからです。
要は人気なんですね。

最近は環境や省エネへの需要から、設備系も人気な専攻になってきましたが、依然としてこの傾向にあります。
私の周りを見ていますと、意匠設計・構造設計のほとんどが大学院卒、設備設計は大学院卒と学部卒が半々といった具合です。
こういった学生の比率から設備設計は他の建築設計職に比べて圧倒的に内定が得やすいです
年収や待遇は同じです。
設備設計がキャリア形成の上で、いかにコスパの良い職業であるかがご理解いただけたかと思います。

継続的な情報収集が重要

継続的な情報収集が重要

就職活動は情報戦です。
今回ご紹介した求人の内容など、その情報を知ってるか知らないが命運を分けます。
また求人はその枠が埋まり次第、募集が終了となります。
よって早い段階からの継続的な情報収集が重要です。
ここでは情報収集に役立つ就職支援サイトを紹介します。
来年以降に就職活動を控えている人でも情報を得られるので、以下のサイトに早い段階で登録することをおススメします。

dodaキャンパス

就活生向けキャリアイベント実施中【dodaキャンパス】

jobSpring

就活のプロに相談【jobSpring】

キャリアチケット

新卒就活エージェントなら【キャリアチケット】

リクナビ

就活なら【リクナビ】

まとめ

本記事では設備設計の新卒募集・求人対象の学科について解説しました。

まとめ

  1. 設備設計は、建築学科を含めて5学科以上が新卒募集があり、求人対象が多い
  2. 専門学校卒の方は、建築設備士を取ることをおススメ
  3. 意匠設計・構造設計は建築工学系限定で、競争率は高い
  4. 設備設計は、内定も得やすい

設備設計はおススメの職業です。
なぜなら多くのメリットを得られるからです。

おススメの理由

  1. 将来性がある
  2. 需要が年々増している
  3. 年収が良い
  4. 転職がしやすい
  5. 内定を貰いやすい
  6. 一生もののスキルが身につく

詳しい内容は他の記事でまとめていますので、合わせてご確認ください。

建築設備設計職の需要と将来性がある5つの理由について
設備設計の仕事の流れと業務内容について解説【建設業全体に携われる職業です】
設備設計とは激務な職業か?労働環境について解説【実際はそうでもないです】
設備設計のメリットとデメリットについて解説【就職して得られるメリットが多い職業です】

本記事を参考にこれから就職活動を控えている方や将来自分が就く仕事を検討中の皆さんの参考になればと思います。

以上、”設備設計の新卒募集・求人対象について【4年制大学の建築学科だけではありません】”でした。

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