危険物取扱者ってどんな資格?
危険物取扱者を取得するメリットって何?
設備設計が取得する必要ってあるの?
今回はこんな疑問にお答えします。
危険物施設を担当する前の早い段階での取得をおすすめします。
設備設計が危険物取扱者?って思う方、いると思います。
私も危険物施設について若手の頃はノーマークでした。
しかしいろんな用途の建物に携わっているといつか必ずぶち当たる壁の一つが危険物施設です。
油断しているとまぁ厄介です。
近年はBCPへの配慮からオイルタンクを設置するケースも多くなっています。
無知だった私は危険物施設との初対面で相当苦労しました。
そこで危険物取扱者の資格取得がおすすめなわけです。
この厄介な危険物施設が得意分野となるきっかけの資格です。
本記事では「危険物取扱者」の取得すべき理由や学習方法について解説します。
「危険物取扱者」の取得に向けた参考にしていただければと思います。
危険物取扱者の学習方法は通信講座たのまなへの受講をおすすめします。
理由については記事の後半に記載していますので最後まで読み進めていただけると幸いです。
危険物取扱者概要
まずは簡単に危険物取扱者の資格概要についてご説明します。
すでにご存じの方は、次の章に読み飛ばして頂いて差し支えありません。
危険物取扱者とは
危険物取扱者とは、危険物を取り扱うのに必要な国家資格です。
一定数量以上の危険物を貯蔵し、又は取り扱う化学工場、ガソリンスタンド、石油貯蔵タンク、タンクローリー等の施設には、危険物を取り扱うために必ず危険物取扱者の資格が必要となります。
消防法では、火災の危険性の高い物質を「危険物」として指定しており、その種類や性質によって第1類から第6類に分類されています。
危険物に含まれるものとは、たとえばガソリンや灯油などであり、オリーブオイルも該当します。
危険物取扱者が必要とされる環境は意外と多いです。
危険物取扱者の種類
危険物取扱者資格は以下の3種類に分けられ、それぞれ取り扱うことができる物品が異なります。
資格の種類
- 甲種:難易度高
- 乙種:難易度中
- 丙種:難易度低
甲種危険物取扱者は全類の危険物、乙種危険物取扱者は指定の類の危険物について、取り扱いと定期点検、保安の監督ができます。
甲種もしくは乙種危険物取扱者が立ち会えば危険物取扱者免状を有していない一般の者も、取り扱いと定期点検を行うことができます。
丙種危険物取扱者は、特定の危険物(ガソリン、灯油、軽油、重油など)に限り、取り扱いと定期点検ができます。
受験資格
危険物取扱者の受験資格は以下のとおりです。
甲種 | 乙種 | 丙種 |
受験資格あり | 受験資格なし | 受験資格なし |
甲種は化学系学科の大学卒による学歴や乙種危険物取扱者の免状を有する必要があります。
乙種と丙種は年齢や学歴等の制限はなく、誰でも受験することができます。
試験内容
試験内容は甲種・乙種・丙種ともに3つの受験科目で構成されますが、問題数がそれぞれ異なります。
合格基準は3つの受験科目それぞれで60%以上正解することです。
受験科目 | 甲種 | 乙種 | 丙種 |
危険物に関する法令(法令) | 15問 | 15問 | 10問 |
甲種・乙種:物理学及び化学(物化) 丙種:燃焼及び消火に関する基礎知識(燃消) | 10問 | 10問 | 5問 |
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(性消) | 20問 | 10問 | 10問 |
危険物取扱者を取るべき理由【危険物は学ぶ機会がない】
建築設計は危険物とは無縁のように思うかもしれませんがとても接点があります。
それが「危険物施設」です。
危険物施設は、大きく分けて以下の3種類があります。
資格の種類
- 製造所-工場等の危険物を造る施設
- 貯蔵所-オイルタンク等の危険物を貯める施設
- 取扱所-発電機室等の危険物を扱う施設
この中の貯蔵所、取扱所が建物の規模と用途に応じて発生してきます。
そして危険物=設備の担当という慣習が建築業界にはあります。
(この慣習については疑問ですが)
しかし大きな問題点は、設備設計の日常業務で危険物について学ぶ機会がほぼない、ということです。
例えば換気や弱電といった設備は、どの建物にも必要なものであるため、日常教務を通じて知識やスキルが身についていきます。
危険物施設については、どんな建物にでも必要なものではありません。
そのため、特に自主的に学習しなかった場合に、いざ危険物施設の物件を担当した際にものすごく苦労します。
というのも私がとても苦労しました。
私は6年目に初めてオイルタンクの計画をしました。
増築・改修工事だったのですが、増築工事前に既存のオイルタンクを移設する必要があり、工事スケジュールの都合でそれを1ヶ月後には消防へ申請を開始しなければなりませんでした。
危険物についてどころかそもそも申請先が消防であることすら知りませんでしたので、本当に苦労しました。
先輩社員や協力会社さんに助けてもらってなんとかなりましたが、事前にもっと勉強時間がほしかったなと思いました。
そこで危険物取扱者の資格なのです。
危険物取扱者の資格取得に取り組むことで、実用性も高いこの資格を手に入れつつ、設備設計の実務では学ばない知識を得ることができます。
また危険物施設は電気設備にも機械設備にも関係してきますので、どちらの設計者に対しても危険物取扱者の取得をおすすめします。
取得時期は可能な限り早期をおすすめします。
危険物取扱者は受験資格に成約のないため、いつでも誰でも取れる資格です。
自身が危険物施設を担当する前に必要な知識を取得しましょう。
取得の際は、乙種4類もしくは丙種に取り組みましょう。
乙種4類は扱う危険物の種類から一番人気があります。
第4類危険物は、危険物全体の約80%にあたるためです。
危険物取扱者の学習方法
危険物取扱者の学習方法は3種類あります。
それは「通信講座」、「独学」、「講習会」です。
私がおすすめする学習方法は「通信講座」です。
どの方法でも合格することは可能ですが、働きながらの忙しい中での勉強となります。
できるだけ安く、できるだけ効率的に行い、そして確実に合格したいですよね。
そのニーズに最も適した学習方法が、「通信講座」です。
「独学」と比較した「通信講座」のメリット
「独学」と比較した「通信講座」のメリットは、時間を確保できることと教材の確かさです。
学習コストが一番安いのは「独学」ではありますが、自分で教材を選ばなければなりません。
余計な時間を要しますし、不適切な教材を購入する恐れがあります。
書籍を買ってみたけど内容が微妙だったり、初学者の自身には合わなかったりしたら時間を無駄にしてしまって最悪ですよね。
それに対して「通信講座」であれば、「独学」で起こりうる教材を選ぶ手間や失敗は避けられます。
余計な時間を省くことができ、確かな教材で学習に集中することができます。
機械設備・電気設備の基礎学習も教材に含まれていますので初学者でも安心です。
学ぶべき内容もまとめられていますので、効率的な学習が可能となります。
「講習会」と比較した「通信講座」のメリット
危険物取扱者の学習方法「講習会」と比較した「通信講座」のメリットは、コストと手厚さです。
危険物取扱者の学習方法として「講習会」も定番です。
かくいう私も「講習会」に参加しました。
内容はとても良かったですが、けっこうお値段が高いんですよね。
それに対して「通信講座」は費用は、実は「講習会」よりも安い傾向にあります。
安いうえに会場に行かずとも自由に働きながら学習できるのであれば、そちらのほうが当然魅力的かと思います。
また「講習会」は配布されたテキストに沿って説明されますが、その後は基本的に「独学」と変わりません。
完全な独学に比べると合格率は上がる期待はできますが、結局は「独学」と同じジレンマを抱えることになります。
それに対して「通信講座」はカリキュラムが出来上がっていますし、添削も行ってもらえます。
自身の知識を客観的に評価してもらえますので、自身の弱点等が明確になります。
中々合格できない後輩がいましたが、実技の記述がうまくできないと言っていました。
「通信講座」で添削してもらえていればもっと早く合格できていたと思います。
危険物取扱者取得のおすすめ通信講座 【たのまながおすすめ】
私がおすすめする通信講座は「危険物取扱者受験講座|通信教育・通信講座のたのまな」です。
いくつかある通信講座の中でたのまなをおすすめする理由は以下の4点です。
おすすめな理由4選
- 業界最安水準の学習コスト
- 甲種・乙種を選択可能
- 明確な学習カリキュラム
- 添削課題によるフィードバック
業界最安水準の学習コスト
講座の価格は甲種19,800円、乙種15,400円!
危険物取扱者の学習方法として最低水準の学習コストです。
いきなり何万、何十万円もする学習方法であればなかなか手が出にくいですが、2万円以下で実務で必要となる国家資格と重要な知識を得られるのであればお得すぎます。
年齢や学歴等の制限はなく、誰でも受験することができる乙種は15,400円です。
独学でも下手すると参考書などで15,000円ぐらい費やす恐れは十分あります。
それと同等の値段で網羅的に丁寧に学べますので、メリットは大きいです。
甲種・乙種を選択可能
甲種・乙種を選択できる点もおすすめの理由です。
他の通信講座では乙種4類だけ、というケースもあります。
受験資格が幅広い関係で、危険物取扱者を目指す人の立場や目的は様々です。
実務で必要な人、社会人になりたての初学者、知識目的で受験する人もいるでしょう。
たのまなでは甲種・乙種が用意されていますので、そのようなどの立場の人の目的も満たすことができます。
自身に合ったコースを選択可能な点も、たのまなの大きなメリットです。
明確な学習カリキュラム
標準学習期間は4ヶ月、さらにサポート期間は8ヶ月と学習期間が明確に示されています。
さらに各ヵ月に学習すべき内容の設定もあります。
独学ですと何をどれだけやったらいいのか、何か月前から始めたらよいのかなど初学者には判断が難しいです。
働きながらの資格勉強って慣れが必要です。
自分の生活スタイルに合わせたコツみたいなやつです。
たのまなのように学習スケジュールが組まれていれば路頭に迷う恐れが減ります。
このスケジュールに準じて学習を進めれば合格率が大きく上がることでしょう。
理由4:添削課題によるフィードバック
たのまなの危険物取扱者講座には、4回の提出用レポートが同封されております。
この提出用レポートにより客観的な評価が得られることがとても良い点です。
1人では中々学習状況の良し悪しが判断できませんよね。
この添削により自身の学習進捗や弱点を明らかにすることが可能です。
サービスを最大限に利用して、有効に活用して合格を目指しましょう。
まとめ
本記事では設備設計者が危険物取扱者を取得するべき理由とその学習方法について解説しました。
危険物取扱者を取得するべき理由は以下の3つです。
危険物取扱者を取得するべき理由
- 設備設計者は危険物施設についてよく理解しておく必要がある
- 危険物は学ぶ機会がないため、資格勉強を通して学習できる
- 受験資格に成約のないため、いつでも誰でも取れる
危険物取扱者の学習方法は通信講座たのまなへの受講をおすすめします。
おすすめの理由は以下の通りです。
おすすめな理由4選
- 業界最安水準の学習コスト
- 甲種・乙種を選択可能
- 明確な学習カリキュラム
- 添削課題によるフィードバック
忙しい中での学習方法として最適です。
通信講座で確実に合格しましょう。
本記事が皆さんの危険物取扱者取得の参考になれば幸いです。
以上、設備設計者が危険物取扱者を取得するべき理由と学習方法【早期取得がおすすめです】でした。
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